2015年 11月 28日
迷 岳 |
迷 岳(まよいだけ):1,309m 他の山の山行記リストはこちら
◆山行日:2015年11月28日(土)
◆メンバー:仁べえさん、よっちゃんさん、釣りキチ三平さん & Mota
登山口駐車場―(5分)→登山道分岐―(55分)→本尾根分岐(休憩10分)―(30分)→飯盛山北峰―(50分)→飯盛山(休憩5分)―(40分)→唐谷分岐―(50分)→迷岳(休憩40分)―(40分)→唐谷分岐―(10分)→左折点―(40分)→渡渉点(1)―(30分)→渡渉点(2)―(10分)→二の滝(休憩5分)―(5分)→唐谷林道終点―(50分)→登山口駐車場
〔所要時間〕
7時間55分(歩行時間=6時間55分、休憩=1時間00分)伊勢の山友・釣りキチ三平さんから迷岳へ行きたいねという話がありました。冬山にならないうちにということで計画を立て、仁べえさん、よっちゃんさんと4人で行くことになりました。
迷岳は三重と奈良の県境をなす台高山脈の池木屋山から東に派生する支脈上にある1ピークです。
春はシャクナゲなどの花が、秋には紅葉が楽しめる山だそうです。しかし、すでに11月末となり好機は逸してしまった感はありますが、山友さんたちと一緒に登る楽しみはそれに勝ります。
仁べえさんと私は一緒に行き、あとの二人は現地集合ということで登山口の駐車場で待ち合わせとしました。伊勢道松阪ICから国道166号線に入り、ナビにセットした森のホテルスメールをめざします。
広い駐車場は香肌峡温泉・ホテルスメールの少し奥にありました。早朝で道路がすいていて走りやすく、松阪ICから48kmですが1時間かかりませんでした。
迷岳と飯盛山
写真の右側に尖った3つの山がありますが、左から飯盛山北峰、飯盛山本峰、その奥が迷岳です。
どうやら迷岳は白く見えるので初冠雪があったようです。
駐車場・登山口を出発
駐車場を出たところに登山ポストがあるので用意してきた登山届を出して出発します。
〔駐車場・登山口 発=7:50〕
登山道分岐
ここから右へ分岐し細い登山道に入ります。
〔登山道分岐=7:55〕
いきなりの急坂
40度はあろうという勾配の道を登っていくのです。
続くロープ場
露出した木の根やロープをつかんで登ります。
本尾根分岐
出発して1時間、ようやく本尾根への分岐まで登ってきました。
迷岳方向とは反対の北方向へ少し行ったところの樹間に三峰山などが垣間見えるので写真を撮ったりして小休憩としました。
〔本尾根分岐=8:50~9:00〕
岩場を登る
少し登って行くと前方に円錐形の飯盛山の北峰が樹間に見え隠れします。まずはそのとがった先端まで登っていかなければなりません。
奥香肌湖と高鉢山
ところどころで見える蓮ダムでせきとめられた奥香肌湖やその背後の高鉢山(788m)の景色が慰めです。
飯盛山北峰(809m)
ここからの眺望はありません。
〔飯盛山北峰=9:30〕
岩場・ロープ場
北側の眺望(1)
間近に見えるのは高見山地の山々です。
左から修験業山(1,094m)、栗ノ木岳(1,066m)、局ヶ岳(1,029m)が並びます。
北側の眺望(2)
白く見えていますので今朝は霧氷が見られたかもしれません。
飯盛山本峰山頂(930m)
ネットで見ると以前は手づくりの山標が下げられていたようですが山頂を示す表示が一つもありませんでした。
他の人の写真と照合するとここが飯盛山山頂に間違いなさそうです。
〔飯盛山本峰山頂=10:20~10:25〕
唐谷分岐へ向かう尾根道
標高900mを超すと雪が目立つようになりました。
唐谷分岐
目立つテープがいくつも木に巻かれていて、《←スメール》 と書かれています。帰りはここから下る予定です。
〔唐谷分岐=11:05〕
迷岳山頂への道
積雪は5cmくらいでしょう。雪の下に隠れた落ち葉や木の根で足を滑らせながら登ります。途中に50cmもあろうというツララがありましたので氷点下の寒さかもしれません。
前方には迷岳の山影が見えてきました。
迷岳山頂(1,309m)到着
何度も足を滑らせながら何とか登りついた山頂はバージンスノーで真っ白でした。
日は射すものの風が吹き抜ける寒い山頂です。
眺望は良くありませんが、南東側に熊野灘を見ることができました。
〔迷岳山頂 着=11:55〕
迷岳登頂記念
冷たい風が当たらない場所を選んで昼食をとり下山にかかります。
〔迷岳山頂 発=12:35〕
唐谷分岐からの下り
濡れ落ち葉と木の根っ子と雪でよく滑るので早足では下りられません。
〔注意〕
幅広い植林帯で道が錯綜しています。
最もよく歩かれているように見える左側を下るようにした方が
いいと思います。
尾根道を下る
その尾根上に登山道が見えますのでこれで間違いありません。
三叉路の左折点
そのまま直進して尾根を下って行ってはいけません。この三叉路を左へ下るのが正解です。
〔南尾根分岐=13:25〕
〔注意〕
ここが迷岳で最も迷いそうなところだと思います。
この三叉路を左折するのが重要なポイントです。
崩壊地
完全に崩壊したようなところではありませんが滑りやすいので注意して通ります。
〔崩壊地=13:45〕
支沢の滑滝
やがて左側(北側)に流れる支沢が近づいてきて滑滝となっていました。
最初の渡渉
沢の出合から右へ沢の左岸を少し遡ったところに赤テープと両岸に渡したロープがありました。
ここが最初の渡渉地点です。
〔渡渉地点1=14:05〕
三の滝
下流から上流に向けて一の滝、二の滝、三の滝があるようです。
渡渉して10分ほど沢の流れや小滝を眺めながら下って行くと三の滝がありました。落差約40mある大きな滝です。
〔三の滝=14:15〕
2回目の渡渉
その沢の左岸を遡るようにしばらく行くと赤テープの印があり2回目の渡渉地点です。
〔渡渉地点2=14:35〕
二の滝
赤い鉄製の橋を2つわたり下って行くとやがて左下に大きな滝が見え隠れするところに出ました。登山道からは離れていますがぜひ見てみたいと思い近づいてみることにしました。落約20mの立派な滝です。
〔二の滝=14:45~14:50〕
唐谷林道終点
滑りやすい道をずっと歩いてきたのでほっとします。
前方には高見山地の山並が見えます。
〔唐谷林道終点=14:55〕
飯盛山から迷岳への稜線
尖ったいくつものピークを越え迷岳まで登って行った稜線です。
こうして見るとフィックスロープが設置された急坂やいくつもの険しい岩場を越えてよく歩いてきたものだと思います。
登山口駐車場に戻る
少し遠回りかもしれませんが、われわれは林道をそののまま歩き、駐車場まで戻ってきました。
皆さん大変お疲れさまでした。
〔登山口駐車場 着=15:45〕
迷岳周回登山は計画よりも時間がかかってしまいました。
要因はわれわれ年寄り組の歩行能力の問題もあるかもしれません。ただ、中途半端な積雪とぬれ落ち葉、それに隠された木の根でよく滑るので慎重に歩かなければならなかったのも一因ではないでしょうか。
さらに、今回のメンバーはみんなカメラ愛好者です。ちょっといい景観に出会うと写真ばかり撮っているので時間が過ぎてしまいます。
まあみんなで楽しんで歩いてこれたわけですから満足の迷岳周回登山ということでしょう。
それにしても思っていた以上にきつい山だったというのが全員の感想です。
また、唐谷分岐からの下山道はややわかりづらい感じがしました。GPSを持ている人もあり、みんなで相談しながら歩いたのでよかったのですが単独行だと心細かったかもしれません。
いずれにせよ、これ以上積雪が増すとなかなか登るのは難しいでしょうから、迷岳を今シーズン最後の好天に登ってくることができてよかっと思っています。
by motajii
| 2015-11-28 09:36
| 登山
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