2013年 08月 27日
大光山 |
◆大光山(おおぴっかりやま):1,661m 他の山の山行記リストはこちら
◆所在地:静岡市葵区
◆山行日:2013年 8月27日(火)
◆メンバー:浜松のOさん &Mota
〔登山コース〕
草木登山口―(50分)→支沢(休憩5分)―(30分)→東峰分岐(休憩15分)―(15分)→水場の小屋 ―(20分)→岩小屋(避難小屋)―(15分)→支稜―(35分)→山頂西のピーク―(5分)→ 大光山山頂(休憩10分)―(5分)→山頂西のピーク(昼食休憩50分)―(20分)→支稜―(10分)→ 岩小屋(避難小屋)―(10分)→水場の小屋(休憩5分)―(10分)→東峰分岐―(45分)→草木登山口
〔所要時間〕
急なジグザグ道は続く
写真で見るとわかると思いますがこの山の斜面はほぼ45度あると思います
ジグザグに登っていくとはいうものの年寄りにはハードな登りが続いていました。 それにこのあたりまできてもヒルが出るのです。
岩小屋
さらに急坂を登って岩小屋に出ます。
後ろ側に大きな岩がある小屋でトタン屋根が掛けられた避難小屋でした。
〔岩小屋=10:35〕
ブナの木の尾根道
支稜からは尾根道になり多少勾配が緩みます。
といっても山頂までまだ180mくらいの標高差を登らなければなりません。
はじめはヒノキの林でしたがじきにブナの林に変わります。
◆所在地:静岡市葵区
◆山行日:2013年 8月27日(火)
◆メンバー:浜松のOさん &Mota
〔登山コース〕
草木登山口―(50分)→支沢(休憩5分)―(30分)→東峰分岐(休憩15分)―(15分)→水場の小屋 ―(20分)→岩小屋(避難小屋)―(15分)→支稜―(35分)→山頂西のピーク―(5分)→ 大光山山頂(休憩10分)―(5分)→山頂西のピーク(昼食休憩50分)―(20分)→支稜―(10分)→ 岩小屋(避難小屋)―(10分)→水場の小屋(休憩5分)―(10分)→東峰分岐―(45分)→草木登山口
〔所要時間〕
5時間55分(歩行時間=4時間30分、休憩=1時間25分)
大光山は以前から浜松の友人・Oさんと一緒に行こうと計画していた山です。ところがなぜか静岡方面だけ不順な天気が 続いていました。そのため2人の都合もあって8月末のこの日になってしまったのです。
大光山は 『おおぴっかりやま』 というそうで、ユニークな読み方の山ということから 人気が出たといいます。
お盆を過ぎても酷暑が続いていましたが、雨を境に北側から涼しい高気圧が張り出し天気予報は間違いない晴れ の日でした。ところが現地に近づくと晴れているものの山の上の方は雲に覆われてしまっていたのです。 それでも雨が降る心配はなさそうでした。
この日は草木登山口から山頂をピストンする計画です。 新静岡ICから県道29号線を北上、赤水の滝のすぐ先の草木バス停を右折します。5分ほど行くと 数件の民家がありました。その先、舗装された狭い道をさらに進むと左側に小屋があり そこから30mほど行ったところが登山口でした。 この登山口に数台駐車できるスペースがあったので利用させてもらいました。小屋の手前にも駐車でき る場所があります。
大光山は 『おおぴっかりやま』 というそうで、ユニークな読み方の山ということから 人気が出たといいます。
お盆を過ぎても酷暑が続いていましたが、雨を境に北側から涼しい高気圧が張り出し天気予報は間違いない晴れ の日でした。ところが現地に近づくと晴れているものの山の上の方は雲に覆われてしまっていたのです。 それでも雨が降る心配はなさそうでした。
この日は草木登山口から山頂をピストンする計画です。 新静岡ICから県道29号線を北上、赤水の滝のすぐ先の草木バス停を右折します。5分ほど行くと 数件の民家がありました。その先、舗装された狭い道をさらに進むと左側に小屋があり そこから30mほど行ったところが登山口でした。 この登山口に数台駐車できるスペースがあったので利用させてもらいました。小屋の手前にも駐車でき る場所があります。
草木登山口
駐車スペースのある草木登山口には案内標識と登山届のポストが設置されていました。
用紙も用意されていたので記入・投函して出発します。
用紙も用意されていたので記入・投函して出発します。
〔草木登山口 発=8:20〕
大きな堰堤
タチ沢を右に見ながら舗装道路を少し行くと大きな堰堤が見えてきます。
登山道はこの堰堤の向かって左側に付けられていました。案内標識も設置されています。
登山道はこの堰堤の向かって左側に付けられていました。案内標識も設置されています。
タチ沢右岸の登山道
堰堤左を上がりタチ沢の右岸沿いに進みます。
川原に出たりしながら5分ほど行ったところで渡渉し対岸にわたることになります。
川原に出たりしながら5分ほど行ったところで渡渉し対岸にわたることになります。
タチ沢左岸の登山道取りつき
川原を行くと対岸に赤いテープが見えてきますのでここで左岸へ渡渉します。
案内標識もあり、あたかも門のようなスギの木が立っていました。 ここから山道が始まります。
〔タチ沢左岸登り口=8:35〕
案内標識もあり、あたかも門のようなスギの木が立っていました。 ここから山道が始まります。
〔タチ沢左岸登り口=8:35〕
大カツラの木
タチ沢左岸の登山道に取りついて5分ほど登ると大きなカツラの木がありました。
根元から6・7本の幹が天に向かってそそり立っています。
根元から6・7本の幹が天に向かってそそり立っています。
ヤマヒルの襲撃
大カツラの木を過ぎたところで足にチクっとした痛みが走りました。 見るとヤマヒルがズボンに登ってきており、ズボンをめくって見るとヒルが数匹すねに取りついている ではありませんか。 トレッキングシューズにも何匹も這い上がってきていました。
ズボンや靴に取りついているヤツは指でつかんで投げ捨てました。血を吸い始めているヒルには 持ってきていた塩水を吹きつけます。
咬みついているヒルをはがそうとしてもなかなか取れませんが塩水を掛けるとすぐに転げ落ちて いくのです。
ズボンや靴に取りついているヤツは指でつかんで投げ捨てました。血を吸い始めているヒルには 持ってきていた塩水を吹きつけます。
咬みついているヒルをはがそうとしてもなかなか取れませんが塩水を掛けるとすぐに転げ落ちて いくのです。
ヤマヒル
この背中に3本の縦縞があるのがヤマヒルです。
鈴鹿の山にはヒルがいることは知っていましたが、静岡の山は全く無警戒でした。
家に帰ってネットで調べてみると、大光山は載っていませんでしたが、隣の十枚山では ヤマヒルが出ると書いてありました。
夏場は事前に調べてくるべきだったと反省しています。
鈴鹿の山にはヒルがいることは知っていましたが、静岡の山は全く無警戒でした。
家に帰ってネットで調べてみると、大光山は載っていませんでしたが、隣の十枚山では ヤマヒルが出ると書いてありました。
夏場は事前に調べてくるべきだったと反省しています。
支沢
沢筋の道を行くのでこのあともヤマヒルの襲撃はずっと続いていました。
雨上がりの湿った山道ですからヤマヒルは無数にいます。 時々立ち止まっては取りついてくるヒルをつかんでは捨てつかんでは捨てしながら登りました。
出合った支沢で初めての休憩をとります。
『ヒルの休憩』はしょっちゅうですが立ち止まっているとヒルに襲撃されるのでちゃんとした休憩が とれなかったのです。
雨上がりの湿った山道ですからヤマヒルは無数にいます。 時々立ち止まっては取りついてくるヒルをつかんでは捨てつかんでは捨てしながら登りました。
出合った支沢で初めての休憩をとります。
『ヒルの休憩』はしょっちゅうですが立ち止まっているとヒルに襲撃されるのでちゃんとした休憩が とれなかったのです。
東峰分岐
支沢をわたりヒノキやスギの林の中の道を登ります。
山道はジグザグにつけられていますがなかなかの急登でした。
ヒルと闘いながらだったこともあるでしょうが、コースタイムをだいぶオーバーし、 ようやく東峰分岐まで登ってきました。
〔東峰分岐 着= 9:45〕
〔東峰分岐 発=10:00〕
山道はジグザグにつけられていますがなかなかの急登でした。
ヒルと闘いながらだったこともあるでしょうが、コースタイムをだいぶオーバーし、 ようやく東峰分岐まで登ってきました。
〔東峰分岐 着= 9:45〕
〔東峰分岐 発=10:00〕
急なジグザグ道は続く
ジグザグに登っていくとはいうものの年寄りにはハードな登りが続いていました。 それにこのあたりまできてもヒルが出るのです。
水場の小屋
東峰分岐から15分くらい登ったところに 『水場の小屋』というのがありました。
造林小屋だと思いますが現在も使っているのかどうかわかりません。
〔水場の小屋=10:15〕
造林小屋だと思いますが現在も使っているのかどうかわかりません。
〔水場の小屋=10:15〕
岩小屋
後ろ側に大きな岩がある小屋でトタン屋根が掛けられた避難小屋でした。
〔岩小屋=10:35〕
支稜
岩小屋からさらに15分、ようやくのことで支稜に出ました。 直角に右折し山頂に向けて稜線歩きとなります。
ここまで登ってきて、ようやくヤマヒルの攻撃から解放されました。
〔支稜=10:50〕
ここまで登ってきて、ようやくヤマヒルの攻撃から解放されました。
〔支稜=10:50〕
ブナの木の尾根道
といっても山頂までまだ180mくらいの標高差を登らなければなりません。
はじめはヒノキの林でしたがじきにブナの林に変わります。
笹原から望む十枚山
2つばかりこぶを超えると笹原に出ました。
南側が開けていて安倍川沿いの集落と思しき所が見降ろせます。しかし、上の方には雲が垂れこめていて 十枚山の頂上部分も雲に隠されていました。
南側が開けていて安倍川沿いの集落と思しき所が見降ろせます。しかし、上の方には雲が垂れこめていて 十枚山の頂上部分も雲に隠されていました。
前方に見る大光山山頂
さらに進むと前方に大光山の山頂が見えてきました。
大光山は双耳峰といっていい山です。これから登っていく左手前の山が西のピークということになります。
大光山は双耳峰といっていい山です。これから登っていく左手前の山が西のピークということになります。
大光山山頂(1,661m)
シラカバ林のある西のピークを越えいったん少し下ります。そこを右に取ると刈安峠から十枚山へ 行く道になり、直進して20~30m登ったところが大光山の山頂でした。
三角点のある山頂ですが樹木に囲まれて眺望はありません。 記念写真を撮ったのち西のピークに戻ることにしました。
〔大光山山頂 着=11:30〕
〔大光山山頂 発=11:40〕
三角点のある山頂ですが樹木に囲まれて眺望はありません。 記念写真を撮ったのち西のピークに戻ることにしました。
〔大光山山頂 着=11:30〕
〔大光山山頂 発=11:40〕
開けた西のピーク
開けた西のピークで昼食タイムとすることにしたのです。
友人が持ってきてくれた自家栽培の冷えたスイカをごちそうになり、ゆったりとした時間を過ごしました。
〔西のピーク 着=11:45〕
友人が持ってきてくれた自家栽培の冷えたスイカをごちそうになり、ゆったりとした時間を過ごしました。
〔西のピーク 着=11:45〕
北東側の眺望
時おり日がさすものの雲は晴れず期待した眺望は得られませんでした。
この写真は北東方向の山並です。すっきり晴れていれば八紘峰へ続く山並みや南アルプス、さらに富士山も 見えるはずなのですがこの状態ではどこの山かもはっきりわかりません。
このあと雲が晴れる気配もないので残念ながら下山することにしました。
〔西のピーク 発=12:35〕
この写真は北東方向の山並です。すっきり晴れていれば八紘峰へ続く山並みや南アルプス、さらに富士山も 見えるはずなのですがこの状態ではどこの山かもはっきりわかりません。
このあと雲が晴れる気配もないので残念ながら下山することにしました。
〔西のピーク 発=12:35〕
水場の小屋
支稜で左折し、岩小屋の前を通って水場の小屋まで下りてきました。
戸が開いていたので水場の小屋の内部をのぞいてみました。きれいとはいえませんが 奥が板の間になっていて帽子やヘルメット、衣服が壁に掛けられています。時々使用している のではないでしょうか。
手前にはお風呂もありました。
〔支 稜=12:55〕
〔岩小屋=13:05〕
〔水場の小屋 着=13:15〕
〔水場の小屋 発=13:20〕
戸が開いていたので水場の小屋の内部をのぞいてみました。きれいとはいえませんが 奥が板の間になっていて帽子やヘルメット、衣服が壁に掛けられています。時々使用している のではないでしょうか。
手前にはお風呂もありました。
〔支 稜=12:55〕
〔岩小屋=13:05〕
〔水場の小屋 着=13:15〕
〔水場の小屋 発=13:20〕
草木登山口
水場の小屋から下の登山道はヤマヒルの巣窟です。
ヒルに取りつかれないように急坂を一気に駆け下りてきました。
それでもヒルがしつこく靴から這い上がってくるので時々立ち止まって払い落しながら 下ってきたのです。
登りは鈍行で歩行時間が2時間50分かかりましたが、下りは1時間40分の特急でした。
〔草木登山口 着=14:15〕
ヒルに取りつかれないように急坂を一気に駆け下りてきました。
それでもヒルがしつこく靴から這い上がってくるので時々立ち止まって払い落しながら 下ってきたのです。
登りは鈍行で歩行時間が2時間50分かかりましたが、下りは1時間40分の特急でした。
〔草木登山口 着=14:15〕
ヒルに咬まれた血の跡
ヒルにだいぶ咬まれたようです。ズボンが血で汚れていました。
ズボンを脱いで調べたところ全部で9ヵ所咬まれた跡がありました。
ヤマヒルには毒性がないのでいいですが、吸血する際にヒルジンという血が固まらない成分を出すのが 困りものです。
ズボンを脱いで調べたところ全部で9ヵ所咬まれた跡がありました。
ヤマヒルには毒性がないのでいいですが、吸血する際にヒルジンという血が固まらない成分を出すのが 困りものです。
赤水の滝
何はともあれ無事に戻ってくることができたので、帰りに赤水の滝を見てきました。
赤水の滝は草木バス停のすぐ近くにある高さ約60mの滝で大きく2段に分かれて 流れ落ちていました。
宝永4年(1707年)に発生した大地震と大洪水によって、大谷山の山腹が周囲4kmに渡って崩壊して できた滝だそうです。赤く染まった水が流れたことから名付けられたといいます。
今回の大光山は散々な山行になってしまいました。
せっかく急な登山道を登って行ったのに曇っていて山頂の眺望もだめでしたし、ヤマヒルの大群に襲われる という思いもかけない難行苦行を強いられたわけです。
南アルプスや富士山がきれいに見えるのが静岡の山です。しかし、静岡の山に登るなら夏場は避けた 方がよさそうです。 秋から冬、そして春にかけての時期がいいようで、空気が澄んで眺望もすっきりしていますし、 雪をいただいた富士山の方が富士山らしく見えると思うのです。
それに今回のようにヤマヒルに襲われることもありません。
ヤマヒルに出会ったのは今回が3回目です。最初は三重県鈴鹿の藤原岳、2回目も鈴鹿の宮指路岳でしたが 大光山のように大量のヒルに襲撃されたのは初めてでした。 これから夏場に登る山については、ヒルの情報をしっかり確かめてから行こうと思っています。
赤水の滝は草木バス停のすぐ近くにある高さ約60mの滝で大きく2段に分かれて 流れ落ちていました。
宝永4年(1707年)に発生した大地震と大洪水によって、大谷山の山腹が周囲4kmに渡って崩壊して できた滝だそうです。赤く染まった水が流れたことから名付けられたといいます。
今回の大光山は散々な山行になってしまいました。
せっかく急な登山道を登って行ったのに曇っていて山頂の眺望もだめでしたし、ヤマヒルの大群に襲われる という思いもかけない難行苦行を強いられたわけです。
南アルプスや富士山がきれいに見えるのが静岡の山です。しかし、静岡の山に登るなら夏場は避けた 方がよさそうです。 秋から冬、そして春にかけての時期がいいようで、空気が澄んで眺望もすっきりしていますし、 雪をいただいた富士山の方が富士山らしく見えると思うのです。
それに今回のようにヤマヒルに襲われることもありません。
ヤマヒルに出会ったのは今回が3回目です。最初は三重県鈴鹿の藤原岳、2回目も鈴鹿の宮指路岳でしたが 大光山のように大量のヒルに襲撃されたのは初めてでした。 これから夏場に登る山については、ヒルの情報をしっかり確かめてから行こうと思っています。
by motajii
| 2013-08-27 17:09
| 登山
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