2013年 08月 04日
尾高山・御池山 |
◆尾高山(おだかやま):2,212m 他の山の山行記リストはこちら
御池山(おいけやま):1,905m
◆所在地:長野県飯田市
◆山行日:2013年 8月 4日(日)
◆メンバー:単独
〔登山コース〕
しらびそ峠―(30分)→ビューポイント(休憩5分)―(5分)→前尾高山(休憩5分)―(55分)→ 尾高山山頂・展望地(休憩25分)―(35分)→前尾高山(休憩5分)―(25分)→しらびそ峠
・・・・(車移動・10分+準備5分)・・・・
御池山登山口駐車場―(30分)→御池山山頂(休憩20分)―(20分)→御池山登山口駐車場
〔所要時間〕
尾高山:3時間10分(歩行時間=2時間30分、休憩=40分)
御池山:1時間10分(歩行=50分、休憩=20分)
友人と静岡の山へ行こうということになていました。ところがなぜか静岡方面だけ不順な天気が 続いていたのです。
そのため一時延期することにし、代わりに尾高山と御池山へ単独で行ってくることにしました。 南アルプスの大沢岳から西へ延びる尾根にある山です。
この山を選んだのは、山友さんの一人が最近登ってこられたということと、真夏なので 比較的簡単に登れる2000m級の涼しい山ということからです。
ついでに最近よく名前が知られるようになった南信州・遠山郷の『下栗の里』へも行ってこようと思い 早朝4時に家を出発しました。
しらびそ峠 ―― いきなりどーんと南アルプス
中央道の飯田ICからしらびそ峠まで1時間ちょっとで上ってきました。
しらびそ峠は車が5・6台止められる小広場で展望台にもなっていました。
東側に朝日を背に南アルプス南部の山々がどーんと連なっているのが見えるのです。
尾高山・しらびそ峠登山口
奥尾高山・奥茶臼山への登山コース案内板の横に尾高山への登山口がありました。
道路わきからこの木の階段を登っていきます。。
〔しらびそ峠登山口 発=7:35〕
カラマツ林の登山道
はじめはカラマツ林の中を登っていきます。
踏み跡はしっかりしていますし、標高もあるので真夏でも涼しい空気の中を気持ちよく歩きます。
次第に傾斜が緩み、森の木もシラビソやコメツガなどに変わってきます。
ビューポイント分岐
しらびそ峠から尾高山まではおよそ2.8kmだと思います。
登山道のところどころに尾高山までの残りの距離を示す案内標識が立っているので助かります。
《山頂まで1.9km》 の案内標識のところがビューポイント分岐になっていました。 もちろん迷うことなくビューポイントの道を選択します。
〔山頂まで1.9km・ビューポイント分岐=8:00〕
ビューポイントから見た南アルプス(1)
途中の 《山頂まで1.7km》 案内板のところでもう一度ビューポイント分岐がありました。
案内にしたがって登るとすぐビューポイントに出ます。
木々の間から南アルプスが眺望できました。
左の山が荒川前岳、右の高いピークが小赤石岳あたりではないでしょうか。
〔ビューポイント 着=8:05〕
ビューポイントから見た南アルプス(2)
上の写真の右手に続く山々です。
左から4分の1くらいのところが大沢岳、中央やや左のピークが中丸盛山、右手の山は兎岳・前聖岳 だと思われます。
展望ののち前尾高山へ向かいます。
〔ビューポイント 発=8:10〕
前尾高山山頂(2,089m)
ビューポイントから5分ほどで前尾高山山頂まで登ってきました。
この山頂はシラビソやコメツガなどの原生林に囲まれたところで眺望はありません。
小休憩をして出発しました。
〔前尾高山山頂 着=8:15〕
〔前尾高山山頂 発=8:20〕
尾高山を望む
前尾高山から少し下っていくと前方の樹間に山が見えてきました。
この山がめざす尾高山だと思います。
山頂まで0.5km標識
シラビソなどの森の中を歩き続けます。
《山頂まで1km標識》 からずいぶんかかったような感じでしたが、0.5km標識まで実際は12・13分 だったようです。
あと0.5kmといわれると、もうちょっとだと勇気づけられる思いです。
〔山頂まで0.5km標識=8:50〕
尾高山山頂へ
尾高山は南アルプスの支尾根にあるとはいえ雰囲気としてはやはり南アルプス的だと思います。
そんな登山道を登っていくと前方に山頂が見えてきました。
山頂は林の中で展望がきかないので、その先にある展望地へ向かいます。
〔尾高山山頂 着=9:15〕
山頂展望地から見る奥茶臼山
ガイドブックにも書いてありましたが、山頂から100mくらい行ったところに展望地がありました。
写真右の山は奥尾高山(2,268m)で、左奥の山が奥茶臼山(2,474m)です。
しらびそ峠から奥茶臼山を往復するには9時間くらいかかるそうです。
尾高山山頂(2,212m)
もう一ヵ所山頂のすぐ近くに南アルプスが見えるビューポイントがあります。 しかし、この時間になると山頂部に雲がかかってきていました。
山頂で記念の写真を撮り、軽食をとって下山することにしました。
〔尾高山山頂 発=9:40〕
下山道から見た南アルプスと前尾高山
帰路は登ってきた道を戻ります。
前尾高山の奥に雲がかかり始めた南アルプスが見えていました。
次から次へと登ってくる登山者たち
この日尾高山へは私が一番だったようです。
下山途中で登ってくるたくさんの登山者に会いました。 そういえば日曜日だったのです。
しらびそ峠に戻る
休憩時間も入れ往復3時間10分でしらびそ峠に戻ってきました。
今朝は誰もいませんでしたが、戻ってみると7・8人の人が来ていました。 登山者でなく一般の人でもここまで来ることはできるのです。
さて、もう1山、御池山へ登る計画なので車で御池山登山口まで移動します。
〔しらびそ峠 着=10:45〕
御池山登山口駐車場
しらびそ峠からハイランドしらびその建物の横を通り南アルプスエコーラインを10分ほど南へ走ります。
左手に現れる広場を過ぎて200mくらい先でしょうか、 右手に御池山の登山口と小広い駐車場がありました。ガイドブックに土捨て場と書いてあったところだと 思います。
〔御池山登山口・駐車場 発=11:00〕
御池山への登山道
笹は刈りはらわれたばかりのようですし、御池山への登山道はいい道でした。
ところどころで左手に南アルプス方面が開けるものの雲がかかってきていました。
中郷御池分岐
小ピークを3つばかり越えていくと笹原の中に分岐標識がありました。
直進すると御池山で、ここを右へ取ると中郷御池に行くようです。
御池山山頂にて(1,905m)
分岐から200mで御池山山頂に着きました。
岩が積み重なった山頂で2等三角点があり、南側が開けています。
〔御池山山頂 着=11:30〕
山頂南の笹の稜線
山頂の南側に笹の稜線が続いていました。
その奥に南アルプス南部の山々が連なっているのですがこの時間は雲に覆われているのが残念でした。
御池山は隕石クレーターの山だそうです。
2~3万年前に直径約45mの小惑星が衝突して直径約900mのクレーターができたと推定されて るといいます。 この稜線の左側がクレーターだそうで、湾曲した部分がその縁辺だといわれます。
〔御池山山頂 発=11:50〕
登山口駐車場に戻る
山頂で昼食をとってから往路を戻ってきました。
御池山で出会ったのは1人だけでした。山歩きとして変化のある尾高山の方が人気があるのでしょう。
〔登山口駐車場 着=12:10〕
ハイランドしらびそ
いったん 『ハイランドしらびそ』 まで戻ってきました。
ここは標高1,918mにあるレストラン& 宿泊施設です。
日曜日とあって大勢の人たちでにぎわっていました。
小休憩したのち日本のチロルともいわれる 『下栗の里』 へ寄ってから帰ることにしました。 下栗へ向けて南アルプスエコーラインを南へ走ります。
〔ハイランドしらびそ 着=12:25〕
〔ハイランドしらびそ 発=12:45〕
下栗の里
曲がりくねった道を慎重に走りましたが下栗までは20分くらいでした。
観光施設・はんば亭の駐車場から約15分歩いて展望台まで行きます。
パンフレットなどで最近よく見る景色 『下栗の里』 が鳥瞰できます。 日本の里100選に選ばれたそうで、『耕して天に至る里』 というキャッチフレーズはいい表現だ と思います。
シラビソやコメツガの原生林。尾高山は南アルプスの雰囲気を持った山でした。
標高1900m~2200mの稜線歩きなので真夏でも涼しいのがいいですし、たくさんの人が 訪れる理由の一つでしょう。
それと南アルプスの山々を眼前に見るという眺望も魅力です。荒川岳、赤石岳、聖岳など 簡単にはいけない山ばかりですが、見るだけならしらびそ峠まで上がればいいということです。
御池山は時間に余裕があればクレーター散策をするのもいいと思います。
今回はクレーターはパスした代わりに日本のチロルだという 『下栗の里』 へ行ってきました。 ハイランドしらびそでもらったロードマップで、南アルプスエコーラインを南に走れば 下栗まで短時間で行けるということが分かったのはラッキーでした。
おかげで、耕して天に至る 『下栗の里』。日本の原風景を楽しんでくることができました。
御池山(おいけやま):1,905m
◆所在地:長野県飯田市
◆山行日:2013年 8月 4日(日)
◆メンバー:単独
〔登山コース〕
しらびそ峠―(30分)→ビューポイント(休憩5分)―(5分)→前尾高山(休憩5分)―(55分)→ 尾高山山頂・展望地(休憩25分)―(35分)→前尾高山(休憩5分)―(25分)→しらびそ峠
・・・・(車移動・10分+準備5分)・・・・
御池山登山口駐車場―(30分)→御池山山頂(休憩20分)―(20分)→御池山登山口駐車場
〔所要時間〕
尾高山:3時間10分(歩行時間=2時間30分、休憩=40分)
御池山:1時間10分(歩行=50分、休憩=20分)
そのため一時延期することにし、代わりに尾高山と御池山へ単独で行ってくることにしました。 南アルプスの大沢岳から西へ延びる尾根にある山です。
この山を選んだのは、山友さんの一人が最近登ってこられたということと、真夏なので 比較的簡単に登れる2000m級の涼しい山ということからです。
ついでに最近よく名前が知られるようになった南信州・遠山郷の『下栗の里』へも行ってこようと思い 早朝4時に家を出発しました。
尾高山 (おだかやま):2,212m
しらびそ峠 ―― いきなりどーんと南アルプス
しらびそ峠は車が5・6台止められる小広場で展望台にもなっていました。
東側に朝日を背に南アルプス南部の山々がどーんと連なっているのが見えるのです。
尾高山・しらびそ峠登山口
道路わきからこの木の階段を登っていきます。。
〔しらびそ峠登山口 発=7:35〕
カラマツ林の登山道
踏み跡はしっかりしていますし、標高もあるので真夏でも涼しい空気の中を気持ちよく歩きます。
次第に傾斜が緩み、森の木もシラビソやコメツガなどに変わってきます。
ビューポイント分岐
登山道のところどころに尾高山までの残りの距離を示す案内標識が立っているので助かります。
《山頂まで1.9km》 の案内標識のところがビューポイント分岐になっていました。 もちろん迷うことなくビューポイントの道を選択します。
〔山頂まで1.9km・ビューポイント分岐=8:00〕
ビューポイントから見た南アルプス(1)
案内にしたがって登るとすぐビューポイントに出ます。
木々の間から南アルプスが眺望できました。
左の山が荒川前岳、右の高いピークが小赤石岳あたりではないでしょうか。
〔ビューポイント 着=8:05〕
ビューポイントから見た南アルプス(2)
左から4分の1くらいのところが大沢岳、中央やや左のピークが中丸盛山、右手の山は兎岳・前聖岳 だと思われます。
展望ののち前尾高山へ向かいます。
〔ビューポイント 発=8:10〕
前尾高山山頂(2,089m)
この山頂はシラビソやコメツガなどの原生林に囲まれたところで眺望はありません。
小休憩をして出発しました。
〔前尾高山山頂 着=8:15〕
〔前尾高山山頂 発=8:20〕
尾高山を望む
この山がめざす尾高山だと思います。
山頂まで0.5km標識
《山頂まで1km標識》 からずいぶんかかったような感じでしたが、0.5km標識まで実際は12・13分 だったようです。
あと0.5kmといわれると、もうちょっとだと勇気づけられる思いです。
〔山頂まで0.5km標識=8:50〕
尾高山山頂へ
そんな登山道を登っていくと前方に山頂が見えてきました。
山頂は林の中で展望がきかないので、その先にある展望地へ向かいます。
〔尾高山山頂 着=9:15〕
山頂展望地から見る奥茶臼山
写真右の山は奥尾高山(2,268m)で、左奥の山が奥茶臼山(2,474m)です。
しらびそ峠から奥茶臼山を往復するには9時間くらいかかるそうです。
尾高山山頂(2,212m)
山頂で記念の写真を撮り、軽食をとって下山することにしました。
〔尾高山山頂 発=9:40〕
下山道から見た南アルプスと前尾高山
前尾高山の奥に雲がかかり始めた南アルプスが見えていました。
次から次へと登ってくる登山者たち
下山途中で登ってくるたくさんの登山者に会いました。 そういえば日曜日だったのです。
しらびそ峠に戻る
今朝は誰もいませんでしたが、戻ってみると7・8人の人が来ていました。 登山者でなく一般の人でもここまで来ることはできるのです。
さて、もう1山、御池山へ登る計画なので車で御池山登山口まで移動します。
〔しらびそ峠 着=10:45〕
御池山 (おいけやま):1,905m
御池山登山口駐車場
左手に現れる広場を過ぎて200mくらい先でしょうか、 右手に御池山の登山口と小広い駐車場がありました。ガイドブックに土捨て場と書いてあったところだと 思います。
〔御池山登山口・駐車場 発=11:00〕
御池山への登山道
ところどころで左手に南アルプス方面が開けるものの雲がかかってきていました。
中郷御池分岐
直進すると御池山で、ここを右へ取ると中郷御池に行くようです。
御池山山頂にて(1,905m)
岩が積み重なった山頂で2等三角点があり、南側が開けています。
〔御池山山頂 着=11:30〕
山頂南の笹の稜線
その奥に南アルプス南部の山々が連なっているのですがこの時間は雲に覆われているのが残念でした。
御池山は隕石クレーターの山だそうです。
2~3万年前に直径約45mの小惑星が衝突して直径約900mのクレーターができたと推定されて るといいます。 この稜線の左側がクレーターだそうで、湾曲した部分がその縁辺だといわれます。
〔御池山山頂 発=11:50〕
登山口駐車場に戻る
御池山で出会ったのは1人だけでした。山歩きとして変化のある尾高山の方が人気があるのでしょう。
〔登山口駐車場 着=12:10〕
ハイランドしらびそ
ここは標高1,918mにあるレストラン& 宿泊施設です。
日曜日とあって大勢の人たちでにぎわっていました。
小休憩したのち日本のチロルともいわれる 『下栗の里』 へ寄ってから帰ることにしました。 下栗へ向けて南アルプスエコーラインを南へ走ります。
〔ハイランドしらびそ 着=12:25〕
〔ハイランドしらびそ 発=12:45〕
下栗の里
観光施設・はんば亭の駐車場から約15分歩いて展望台まで行きます。
パンフレットなどで最近よく見る景色 『下栗の里』 が鳥瞰できます。 日本の里100選に選ばれたそうで、『耕して天に至る里』 というキャッチフレーズはいい表現だ と思います。
シラビソやコメツガの原生林。尾高山は南アルプスの雰囲気を持った山でした。
標高1900m~2200mの稜線歩きなので真夏でも涼しいのがいいですし、たくさんの人が 訪れる理由の一つでしょう。
それと南アルプスの山々を眼前に見るという眺望も魅力です。荒川岳、赤石岳、聖岳など 簡単にはいけない山ばかりですが、見るだけならしらびそ峠まで上がればいいということです。
御池山は時間に余裕があればクレーター散策をするのもいいと思います。
今回はクレーターはパスした代わりに日本のチロルだという 『下栗の里』 へ行ってきました。 ハイランドしらびそでもらったロードマップで、南アルプスエコーラインを南に走れば 下栗まで短時間で行けるということが分かったのはラッキーでした。
おかげで、耕して天に至る 『下栗の里』。日本の原風景を楽しんでくることができました。
by motajii
| 2013-08-04 17:45
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