2013年 06月 03日
川上岳 |
◆川上岳(かおれだけ):1,626m 他の山の山行記リストはこちら
◆所在地:岐阜県下呂市・高山市
◆山行日:2013年 6月 3日(月)
◆メンバー:単独
〔登山コース〕
山之口登山口―(5分)→大足谷渡渉点―(80分)→主尾根小広場―(40分)→馬瀬分岐(休憩5分) ―(10分)→ツメタ谷分岐―(10分)→川上岳山頂(休憩55分)―(10分)→ツメタ谷分岐―(10分)→ 馬瀬分岐―(50分)→主尾根小広場(休憩5分)―(50分)→大足谷渡渉点―(5分)→山之口登山口
〔所要時間〕
5時間35分(歩行時間=4時間20分、休憩=1時間15分)
例年になく早い5月28日に梅雨入りしたものの6月2週に入ると天気が良くなって しまいました。
NHKラジオで気象予報士が、梅雨に入ってすぐにいい天気になることを 『梅雨のズル休み』 だと いっていました。 なるほどおもしろいジョークだと思いましたが、せっかくの好天なので以前から計画していた 川上岳(かおれだけ)へ行くことにしました。
下呂市萩原町の上之田というところから林道に入ります。事前に聞いていた通りこの林道は悪路でした。 時速10~15kmくらいでしか走れません。4~5kmの道を15分弱かかって 登山口にたどり着きました。
駐車場には先客の車が1台ありました。何と私と同じ三河ナンバーの車でした。
山之口登山口駐車場
広い駐車場の反対側に道標、案内板がいくつもあるところが登山口で、ゆるい坂道を登っていきます。
〔山之口登山口駐車場 発=8:25〕
大足谷渡渉点
200mくらい行くと大足谷に出ます。
ネット情報にもありましたが、大足谷には橋がないので慎重に渡渉してほしいと登山口の案内板に 書いてありました。
ところが現在は太い2本の丸太の橋が架かっていたのです。これなら何の心配もいりません。
〔大足谷渡渉点=8:30〕
九十九折れの急登
橋をわたり対岸の山腹に取りつきます。
登山道はジグザグに続くいきなりの急登でした。眺望はありません。
30~40分は急坂が続いていたと思いますが、その道も次第に緩やかになっていきます。
位山が見えてくる
スギやヒノキの林が続く中を1時間以上登ってきました。
山腹を巻くように登ってきた道が主尾根に出ると樹間の隙間が出てきます。
大した景色ではありませんが位山が姿を現しました。 それでも景色が見えるとほっとした気持ちになります。
主尾根の小広場
歩き始めて約1時間半、主尾根の小広場まで登ってきました。
標高約1400mくらいでしょう。南東側が少し開けたここで小休憩とします。
〔主尾根の小広場 着= 9:50〕
小広場から望む御嶽山
開けた南東方向に御嶽山の姿がありました。ツツジの赤い花模様をまとった御嶽山です。
ここまでほとんど眺望がなかっただけに感動的な景色です。
〔主尾根の小広場 発=10:00〕
新緑のプロムナード
小広場から先は平坦な稜線の道にかわります。
カエデやナラなど緑のトンネル。すがすがしい気持ちになるプロムナード歩きです。
川上岳山頂を望む
尾根の右側をトラバースする道にかわるとブナが多くなり、川上岳の山頂部と それに続く稜線が見えてきます。
ウグイスやホトトギスの鳴く声をそこここに聞きながら快調に歩を進めました。
大足谷源頭部の沢
トラバースの道が少し下り大足谷源頭部の沢を2・3度わたります。
その沢を過ぎたところで下山してくる人に出会いました。きっと駐車場に止めてあった車の人だろうと 思って声をかけました。話をして驚きました。何と私と同じ市内、それもすぐ隣の町内に住んでおられる 方だったのです。
遠い岐阜県の山の中での偶然に2人ともびっくり。
長年山歩きをしてきてこんな出会いは初めてです。
登山道沿いに咲くツツジ
沢を過ぎるとまたジグザグの登りの道に変わります。
川上岳はサラサドウダン(ドウダンツツジ)が群生し花期や紅葉の季節は華やかだそうです。
今あちこちに咲いているのはサラサドウダンではなく、ピンク色のツツジでした。ミツバツツジかな。
馬瀬分岐
日差しのきついササの中の道を登ると 《馬瀬(まぜ)分岐》 に出ます。
しっかりした道があるのかわかりませんが、左へは旧馬瀬村(現、下呂市馬瀬)へ通じる道のようです。
汗が噴き出してくるので水分補給休憩としました。
〔馬瀬分岐 着=10:40〕
〔馬瀬分岐 発=10:45〕
ツメタ谷分岐
ササとサラサドウダンの道を登りきると1617mのピークに出ます。 《ツメタ谷分岐》 でした。
川上岳山頂へはここを右に下っていきます。
〔ツメタ谷分岐=10:55〕
川上岳山頂に続く稜線
ツメタ谷分岐から20~30m下ると川上岳山頂に続く稜線が見えてきました。
気持ちのいい緑のじゅうたんのようです。
山頂への最後の登り
なだらかな1つのピークを越えると山頂はもうすぐです。
左側には白山の山並みが見えてきていました。
川上岳山頂(1626m)
ようやく川上岳山頂まで登ってきました。さわやかな風が吹くなだらかな山頂です。
360度さえぎるものなし。1等三角点が鎮座していました。
〔川上岳山頂 着=11:05〕
何といっても目を引く真白な白山
登ってきてまず目を引くのは真白な白山です。
梅雨の晴れ間に見せたこの姿にしばし見とれていました。
白山をバックに登頂記念撮影
白山に感動し、まずはその白山を入れて登頂記念撮影です。
空も晴れ晴れ、心も晴れ晴れ。
大日ヶ岳遠望
白山の左手には大日ヶ岳が見えます。
実はこの日、山友の仁べえさんが奥さんと一緒に大日ヶ岳へ登ると聞いていたので電話してみました。
すると、ちょうど5分ほど前に大日ヶ岳山頂に着いたところだというのです。 申し合わせたように私と全く同じ時刻に山頂に立ったという偶然です。 大きく手を振ってみましたが見えたでしょうか。
大日ヶ岳からも同じ白山が眼前に見えているそうです。
位山と船山
雲がかかってなければこの位山の奥にある槍や穂高など北アルプスも見えるはずでしたが残念です。
位山(1529m)と船山(1480m)、そして川上岳を合わせて 『位山三山』 というそうです。
頭を雲に覆われた御嶽山
乗鞍岳も雲の中でしたが、登ってくるときには見えていた御嶽山も山頂部が雲に隠れてしまっていました。
陽は燦々とふりそそぐものの涼やかな風の中で昼食をとり、もう一度景色を楽しんだのち下山にかかります。
〔川上岳山頂 発=12:00〕
カラマツの緑も増して
ブナ、カエデ、ナラなどの若葉の中を歩くのは大好きです。
そして、下山道沿いにはカラマツの若葉も緑を濃くしはじめていました。
〔ツメタ谷分岐=12:10〕
〔馬瀬分岐=12:20〕
主尾根の小広場
途中で登ってくる人に1人だけ会いました。したがって、山之口ルートでの川上岳登山者は私を入れて 3人だったことになります。
そして主尾根の小広場に戻ってくると再び御嶽山が見えるようになっていました。 時間的に、山頂にいたころだけ雲がかかっていたのでしょう。
〔主尾根の小広場 着=13:00〕
〔主尾根の小広場 発=13:05〕
大足谷渡渉点
こんな急な坂道をよく登ったものだと思いながら大足谷の橋のところまで下ってきました。
〔大足谷渡渉点=13:55〕
山之口登山口駐車場
駐車場にはちょうど午後2時に戻ってきました。
車は2台になっていました。
私が登っていくときに出会った人はすでに帰り、駐車場に残された車の2台のうち1台は 下山道で出会った1人の方の車でした。
その車はナゴヤナンバーなので今日川上岳に登ったのは愛知県の3人ということになります。
〔山之口登山口駐車場 着=14:00〕
川上岳は日本の300山の一つに選ばれているだけあってなかなかいい山だと思いました。
特別なというほどの急登はなく、緑の中を行く登山道はさわやかですし、何といっても山頂の眺望 がすぐれています。
今日は北アルプスの槍ヶ岳、穂高連峰、乗鞍岳などは雲がかかって見えませんでしたが、 空気が澄んだ秋には360度の眺望を思う存分楽しめることでしょう。 カエデやブナ、ナナカマド、ドウダンツツジなどの紅葉もきっといいでしょう。
それでも今日は新緑がきれいでしたし、御嶽山や白山をすっきり拝めたことで満足の山旅だった と思います。
それにこんなに遠い山の中で同じ町に住む方に出会えたという偶然も楽しい思い出となりました。
◆所在地:岐阜県下呂市・高山市
◆山行日:2013年 6月 3日(月)
◆メンバー:単独
〔登山コース〕
山之口登山口―(5分)→大足谷渡渉点―(80分)→主尾根小広場―(40分)→馬瀬分岐(休憩5分) ―(10分)→ツメタ谷分岐―(10分)→川上岳山頂(休憩55分)―(10分)→ツメタ谷分岐―(10分)→ 馬瀬分岐―(50分)→主尾根小広場(休憩5分)―(50分)→大足谷渡渉点―(5分)→山之口登山口
〔所要時間〕
5時間35分(歩行時間=4時間20分、休憩=1時間15分)
NHKラジオで気象予報士が、梅雨に入ってすぐにいい天気になることを 『梅雨のズル休み』 だと いっていました。 なるほどおもしろいジョークだと思いましたが、せっかくの好天なので以前から計画していた 川上岳(かおれだけ)へ行くことにしました。
下呂市萩原町の上之田というところから林道に入ります。事前に聞いていた通りこの林道は悪路でした。 時速10~15kmくらいでしか走れません。4~5kmの道を15分弱かかって 登山口にたどり着きました。
駐車場には先客の車が1台ありました。何と私と同じ三河ナンバーの車でした。
山之口登山口駐車場
〔山之口登山口駐車場 発=8:25〕
大足谷渡渉点
ネット情報にもありましたが、大足谷には橋がないので慎重に渡渉してほしいと登山口の案内板に 書いてありました。
ところが現在は太い2本の丸太の橋が架かっていたのです。これなら何の心配もいりません。
〔大足谷渡渉点=8:30〕
九十九折れの急登
登山道はジグザグに続くいきなりの急登でした。眺望はありません。
30~40分は急坂が続いていたと思いますが、その道も次第に緩やかになっていきます。
位山が見えてくる
山腹を巻くように登ってきた道が主尾根に出ると樹間の隙間が出てきます。
大した景色ではありませんが位山が姿を現しました。 それでも景色が見えるとほっとした気持ちになります。
主尾根の小広場
標高約1400mくらいでしょう。南東側が少し開けたここで小休憩とします。
〔主尾根の小広場 着= 9:50〕
小広場から望む御嶽山
ここまでほとんど眺望がなかっただけに感動的な景色です。
〔主尾根の小広場 発=10:00〕
新緑のプロムナード
カエデやナラなど緑のトンネル。すがすがしい気持ちになるプロムナード歩きです。
川上岳山頂を望む
ウグイスやホトトギスの鳴く声をそこここに聞きながら快調に歩を進めました。
大足谷源頭部の沢
その沢を過ぎたところで下山してくる人に出会いました。きっと駐車場に止めてあった車の人だろうと 思って声をかけました。話をして驚きました。何と私と同じ市内、それもすぐ隣の町内に住んでおられる 方だったのです。
遠い岐阜県の山の中での偶然に2人ともびっくり。
長年山歩きをしてきてこんな出会いは初めてです。
登山道沿いに咲くツツジ
川上岳はサラサドウダン(ドウダンツツジ)が群生し花期や紅葉の季節は華やかだそうです。
今あちこちに咲いているのはサラサドウダンではなく、ピンク色のツツジでした。ミツバツツジかな。
馬瀬分岐
しっかりした道があるのかわかりませんが、左へは旧馬瀬村(現、下呂市馬瀬)へ通じる道のようです。
汗が噴き出してくるので水分補給休憩としました。
〔馬瀬分岐 着=10:40〕
〔馬瀬分岐 発=10:45〕
ツメタ谷分岐
川上岳山頂へはここを右に下っていきます。
〔ツメタ谷分岐=10:55〕
川上岳山頂に続く稜線
気持ちのいい緑のじゅうたんのようです。
山頂への最後の登り
左側には白山の山並みが見えてきていました。
川上岳山頂(1626m)
360度さえぎるものなし。1等三角点が鎮座していました。
〔川上岳山頂 着=11:05〕
何といっても目を引く真白な白山
梅雨の晴れ間に見せたこの姿にしばし見とれていました。
白山をバックに登頂記念撮影
空も晴れ晴れ、心も晴れ晴れ。
大日ヶ岳遠望
実はこの日、山友の仁べえさんが奥さんと一緒に大日ヶ岳へ登ると聞いていたので電話してみました。
すると、ちょうど5分ほど前に大日ヶ岳山頂に着いたところだというのです。 申し合わせたように私と全く同じ時刻に山頂に立ったという偶然です。 大きく手を振ってみましたが見えたでしょうか。
大日ヶ岳からも同じ白山が眼前に見えているそうです。
位山と船山
雲がかかってなければこの位山の奥にある槍や穂高など北アルプスも見えるはずでしたが残念です。
位山(1529m)と船山(1480m)、そして川上岳を合わせて 『位山三山』 というそうです。
頭を雲に覆われた御嶽山
陽は燦々とふりそそぐものの涼やかな風の中で昼食をとり、もう一度景色を楽しんだのち下山にかかります。
〔川上岳山頂 発=12:00〕
カラマツの緑も増して
そして、下山道沿いにはカラマツの若葉も緑を濃くしはじめていました。
〔ツメタ谷分岐=12:10〕
〔馬瀬分岐=12:20〕
主尾根の小広場
そして主尾根の小広場に戻ってくると再び御嶽山が見えるようになっていました。 時間的に、山頂にいたころだけ雲がかかっていたのでしょう。
〔主尾根の小広場 着=13:00〕
〔主尾根の小広場 発=13:05〕
大足谷渡渉点
〔大足谷渡渉点=13:55〕
山之口登山口駐車場
車は2台になっていました。
私が登っていくときに出会った人はすでに帰り、駐車場に残された車の2台のうち1台は 下山道で出会った1人の方の車でした。
その車はナゴヤナンバーなので今日川上岳に登ったのは愛知県の3人ということになります。
〔山之口登山口駐車場 着=14:00〕
川上岳は日本の300山の一つに選ばれているだけあってなかなかいい山だと思いました。
特別なというほどの急登はなく、緑の中を行く登山道はさわやかですし、何といっても山頂の眺望 がすぐれています。
今日は北アルプスの槍ヶ岳、穂高連峰、乗鞍岳などは雲がかかって見えませんでしたが、 空気が澄んだ秋には360度の眺望を思う存分楽しめることでしょう。 カエデやブナ、ナナカマド、ドウダンツツジなどの紅葉もきっといいでしょう。
それでも今日は新緑がきれいでしたし、御嶽山や白山をすっきり拝めたことで満足の山旅だった と思います。
それにこんなに遠い山の中で同じ町に住む方に出会えたという偶然も楽しい思い出となりました。
by motajii
| 2013-06-03 09:28
| 登山
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