2013年 05月 13日
那須ヶ原山 |
◆那須ヶ原山(なすがはらやま):800m 他の山の山行記リストはこちら
◆所在地:滋賀県甲賀市、三重県亀山市
◆山行日:2013年 5月13日(月)
◆メンバー:仁べえさん & Mota
〔登山コース〕
参詣橋駐車場・登山口―(15分)→一合目―(5分)→二合目・黒部滝―(20分)→五合目― (35分)→那須ヶ原山山頂(休憩15分)―(45分)→三ツ頭山―(45分)→唐木山(休憩35分) ―(25分)→坂下峠―(途中休憩5分)―(40分)→参詣橋駐車場
〔所要時間〕
4時間45分(歩行時間=3時間50分、休憩=55分)
山友の仁べえさんからの提案で鈴鹿の那須ヶ原山へ行くことになりました。
このところ都合があって一緒に山へ行けなかったので仁べえさんとは久しぶりの山行です。
那須ヶ原山は鈴鹿峠よりさらに南西部の高畑山と油日岳のほぼ中間に位置する山です。 鈴鹿の中でも目立たない山ですが2人とも登ったことがない山でもあります。
滋賀県甲賀市の大原ダムから神大林道を詰めた参詣橋まで車で入りました。
那須ヶ原山は古くから甲賀の人たちの信仰を集めていた山だそうで神社が祀られた山頂へは 参詣橋から表参道を登って行くことになります。
参詣橋
大原ダムの湖畔を通り林の中の舗装された林道を走ると参詣橋に出会います。そのまま50mほど 行ったところに駐車場がありました。(写真の手前左方向です)
身支度をして参詣橋まで戻り、橋をわたって林道を東へ向かいます。
〔参詣橋奥駐車場 発=8:45〕
一合目広場
15分ほど林道を進んだところに広場がありました。
ここが林道終点で登山コースの案内板が設置され 、《一合目》 という標識が立っていました。
階段を上り昔からの表参道だという登山道がここから始まります。
〔一合目=9:00〕
黒部滝
トタン葺きの小屋が二合目でそのすぐ上に滝がありました。《黒部滝》 というようです。
岩壁を伝って流れ落ちるおとなしい感じの滝です。
ここから先は急な山腹になりますが、ジグザグに登っていく表参道らしい石畳の道でした。
〔黒部滝=9:05〕
五合目
登っていくと動物よけに設置された金網の扉がありました。その扉を開けて出たたところが 五合目でした。
〔五合目=9:25〕
五合目から見上げる稜線
皆伐をしたのか、あるいは大雨で崩壊した跡なのかわかりませんが五合目から上は明るく開けていました。
開けたところの縁辺につけられた登山道を登って行きます。
鈴鹿の山並眺望
登っていくとだんだん視界が開けてきます。
北の方角に目をやると左に綿向山、中央に双耳峰の雨乞岳、そして右手には三角形をした鎌ヶ岳 が見えていました。
大原ダム(右)を見下ろす
丸太のベンチがある六合目を過ぎると西側の甲賀盆地がよく見えてきます。
大原ダムも見えました。右側のダム湖です。
那須ヶ原山山頂
再び植林帯に入って階段のある登山道を2つ登るとアルミサッシがはまったコンクリートブロック造の 避難小屋がありました。
その小屋のすぐ上が那須ヶ原山の山頂でした。
山頂は小広いところで丸太のベンチも設置されています。
〔那須ヶ原山山頂 着=10:00〕
那須ヶ原山山頂にて
1時間15分で登ってきた山頂で、まずは登頂記念の写真を撮ります。
甲賀盆地と綿向山方面が少し見える以外は樹木に囲まれているため山頂からの眺望はありません。
那須ヶ原神社
山頂広場の奥に石造りの建物があります。
一見したところでは社に見えませんがこれが 『那須ヶ原神社』 です。
せっかくなので扉を開けさせてもらいお参りしました。
山頂三角点はこの神社の裏側にありました。 三角点にタッチして三ツ頭山、唐木山へ向けて出発しました。
〔那須ヶ原山山頂 発=10:15〕
溝干山、高畑山を望む
稜線の縦走路は思っていたより歩きやすい道でした。
ほとんど眺望はありませんでしたが、しばらく行くとわずかに前方が開けたところがあり 溝干山(左から2つ目のピーク)と高畑山(右から2つ目)が見えました。
その背後に薄く見える双耳峰の山は仙ヶ岳です。
三ツ頭山山頂(774m)
那須ヶ原山から意外に時間がかかった感じです。
いったん鞍部に下って登り返したところが三ツ頭山の山頂でした。
ちょっとしたピークで 《三ツ頭山》 と書かれたプレートが1枚、針金で木にくくりつけられているだけです。
〔三ツ頭山山頂=11:00〕
『山笑う』 東側の眺望
三ツ頭山を過ぎると、ところどころで北から東へ三重県側の眺望が開けます。
風薫る5月、俳句の季語で 『山笑う』 といわれるように常緑樹の濃い緑色の中に黄緑色や赤みを帯びた若葉が 新たな色模様を描き加えます。
左奥の山は明星ヶ岳。右の三角頭の山が筆捨山です。
溝干山、高畑山と唐木山
北側にはこれからからたどる唐木山までの稜線と、その奥に溝干山、高畑山が見えます。
そして唐木山から下って、ガレた山肌の溝干山の下に当たる坂下峠まで行くことになります。
シャクナゲ
コース上の道端にはアセビやイワカガミの花が咲いています。
そうしたなかでシャクナゲの花が鮮やかでした。
まだ咲き始めたばかりで花の数が少ないのが残念ではあります。
唐木山(からきやま)山頂(720m)
三ツ頭山を過ぎてアップダウンが増えた道を唐木山山頂まで登ってきました。
昼近くなったのでここで昼食をとっていると男女三人のグループが唐木山のキレットを越えて やってきました。ガレ場のきつい道ですがこの山に慣れているのか元気な人たちでした。
昼食後、われわれは無理をすることはないと考え巻き道を行くことにしました。
〔唐木山山頂 着=11:45〕
〔唐木山山頂 発=12:20〕
唐木山を振り返る
巻き道は唐木山の三重県側をいったん下って登り返すのですがスリップしやすい道でした。
照葉樹が若葉と入れ替わる時期で、硬くて艶のある落ち葉が道に敷き詰められている状態だったのです。
写真は唐木山キレットを過ぎて振り返ったところです。大岩で構成された唐木山の北側が キレット状になっています。
歩いてきた稜線
キレットを過ぎても岩が点在しザレた道が続きます。
岩場から振り返ると奥の那須ヶ原山から手前の唐木山まで歩いてきた稜線が見えていました。
溝干山、高畑山を望む
溝干山や高畑山がすぐ近くに見えるところまできました。
右から2つ目のピークが高畑山で左のガレた山肌を持つ山が溝干山です。
ここから溝干山との鞍部まで下っていきます。
坂下峠
鞍部の坂下峠まで下ってきました。
コンクリート製の側溝を伏せたベンチのすぐ後ろが溝干山への登山口になっています。
右奥へ続く道はと国道1号線に出る道ですがわれわれは左への林道をとります。
〔坂下峠=12:45〕
坂下峠のガレ場
坂下峠から西へ少しの間は両側の山肌が崩れ落ちたガレ場を行きます。
その先、大雨で林道が崩壊したところもありますがやがて舗装された道に変わります。
参詣橋奥駐車場
林道の途中で小休憩をし、沢に沿った道を駐車場まで戻ってきました。
車が1台増えているのは唐木山で出会った3人組の方たちの車のようです。 彼らはわれわれとは逆に時計回りで周回していました。
〔林道途中休憩=13:10~13:15〕
〔参詣橋奥駐車場 着=13:30〕
帰り道から望む那須ヶ原山
今朝は新名神の甲賀土山ICからきましたが帰りは名阪国道の上柘植ICへ出ることにしました。
その途中、すでに苗が植えられた田んぼの向こうに那須ヶ原山が見えていました。
五月晴れのもと那須ヶ原山に登り、三ツ頭山、唐木山を無事に周回してくることができました。
標高の低い山でしたが稜線歩きで周回してくると思っていたよりおもしろい山だったという印象です。
道迷いするようなところはありません。しかし、先日歩いた仙ヶ岳から野登山への仙鶏尾根ほどでは ないもののアップダウンがあり鈴鹿特有のザレた道や岩もあって十分楽しめる山でした。
道中のそこここにイワカガミ、アセビ、シャクナゲ、ショウジョウバカマなどが咲いていました。 それに、まさに 《山笑う》 といわれるように鮮やかな新緑に包まれた山々の姿が すがすがしい気持ちにさせてくれるのがいちばんいいと思います。
春の山から新たな生命力をもらってきたような山行きでした。
◆所在地:滋賀県甲賀市、三重県亀山市
◆山行日:2013年 5月13日(月)
◆メンバー:仁べえさん & Mota
〔登山コース〕
参詣橋駐車場・登山口―(15分)→一合目―(5分)→二合目・黒部滝―(20分)→五合目― (35分)→那須ヶ原山山頂(休憩15分)―(45分)→三ツ頭山―(45分)→唐木山(休憩35分) ―(25分)→坂下峠―(途中休憩5分)―(40分)→参詣橋駐車場
〔所要時間〕
4時間45分(歩行時間=3時間50分、休憩=55分)
このところ都合があって一緒に山へ行けなかったので仁べえさんとは久しぶりの山行です。
那須ヶ原山は鈴鹿峠よりさらに南西部の高畑山と油日岳のほぼ中間に位置する山です。 鈴鹿の中でも目立たない山ですが2人とも登ったことがない山でもあります。
滋賀県甲賀市の大原ダムから神大林道を詰めた参詣橋まで車で入りました。
那須ヶ原山は古くから甲賀の人たちの信仰を集めていた山だそうで神社が祀られた山頂へは 参詣橋から表参道を登って行くことになります。
参詣橋
身支度をして参詣橋まで戻り、橋をわたって林道を東へ向かいます。
〔参詣橋奥駐車場 発=8:45〕
一合目広場
ここが林道終点で登山コースの案内板が設置され 、《一合目》 という標識が立っていました。
階段を上り昔からの表参道だという登山道がここから始まります。
〔一合目=9:00〕
黒部滝
岩壁を伝って流れ落ちるおとなしい感じの滝です。
ここから先は急な山腹になりますが、ジグザグに登っていく表参道らしい石畳の道でした。
〔黒部滝=9:05〕
五合目
〔五合目=9:25〕
五合目から見上げる稜線
開けたところの縁辺につけられた登山道を登って行きます。
鈴鹿の山並眺望
北の方角に目をやると左に綿向山、中央に双耳峰の雨乞岳、そして右手には三角形をした鎌ヶ岳 が見えていました。
大原ダム(右)を見下ろす
大原ダムも見えました。右側のダム湖です。
那須ヶ原山山頂
その小屋のすぐ上が那須ヶ原山の山頂でした。
山頂は小広いところで丸太のベンチも設置されています。
〔那須ヶ原山山頂 着=10:00〕
那須ヶ原山山頂にて
甲賀盆地と綿向山方面が少し見える以外は樹木に囲まれているため山頂からの眺望はありません。
那須ヶ原神社
一見したところでは社に見えませんがこれが 『那須ヶ原神社』 です。
せっかくなので扉を開けさせてもらいお参りしました。
山頂三角点はこの神社の裏側にありました。 三角点にタッチして三ツ頭山、唐木山へ向けて出発しました。
〔那須ヶ原山山頂 発=10:15〕
溝干山、高畑山を望む
ほとんど眺望はありませんでしたが、しばらく行くとわずかに前方が開けたところがあり 溝干山(左から2つ目のピーク)と高畑山(右から2つ目)が見えました。
その背後に薄く見える双耳峰の山は仙ヶ岳です。
三ツ頭山山頂(774m)
いったん鞍部に下って登り返したところが三ツ頭山の山頂でした。
ちょっとしたピークで 《三ツ頭山》 と書かれたプレートが1枚、針金で木にくくりつけられているだけです。
〔三ツ頭山山頂=11:00〕
『山笑う』 東側の眺望
風薫る5月、俳句の季語で 『山笑う』 といわれるように常緑樹の濃い緑色の中に黄緑色や赤みを帯びた若葉が 新たな色模様を描き加えます。
左奥の山は明星ヶ岳。右の三角頭の山が筆捨山です。
溝干山、高畑山と唐木山
そして唐木山から下って、ガレた山肌の溝干山の下に当たる坂下峠まで行くことになります。
シャクナゲ
そうしたなかでシャクナゲの花が鮮やかでした。
まだ咲き始めたばかりで花の数が少ないのが残念ではあります。
唐木山(からきやま)山頂(720m)
昼近くなったのでここで昼食をとっていると男女三人のグループが唐木山のキレットを越えて やってきました。ガレ場のきつい道ですがこの山に慣れているのか元気な人たちでした。
昼食後、われわれは無理をすることはないと考え巻き道を行くことにしました。
〔唐木山山頂 着=11:45〕
〔唐木山山頂 発=12:20〕
唐木山を振り返る
照葉樹が若葉と入れ替わる時期で、硬くて艶のある落ち葉が道に敷き詰められている状態だったのです。
写真は唐木山キレットを過ぎて振り返ったところです。大岩で構成された唐木山の北側が キレット状になっています。
歩いてきた稜線
岩場から振り返ると奥の那須ヶ原山から手前の唐木山まで歩いてきた稜線が見えていました。
溝干山、高畑山を望む
右から2つ目のピークが高畑山で左のガレた山肌を持つ山が溝干山です。
ここから溝干山との鞍部まで下っていきます。
坂下峠
コンクリート製の側溝を伏せたベンチのすぐ後ろが溝干山への登山口になっています。
右奥へ続く道はと国道1号線に出る道ですがわれわれは左への林道をとります。
〔坂下峠=12:45〕
坂下峠のガレ場
その先、大雨で林道が崩壊したところもありますがやがて舗装された道に変わります。
参詣橋奥駐車場
車が1台増えているのは唐木山で出会った3人組の方たちの車のようです。 彼らはわれわれとは逆に時計回りで周回していました。
〔林道途中休憩=13:10~13:15〕
〔参詣橋奥駐車場 着=13:30〕
帰り道から望む那須ヶ原山
その途中、すでに苗が植えられた田んぼの向こうに那須ヶ原山が見えていました。
五月晴れのもと那須ヶ原山に登り、三ツ頭山、唐木山を無事に周回してくることができました。
標高の低い山でしたが稜線歩きで周回してくると思っていたよりおもしろい山だったという印象です。
道迷いするようなところはありません。しかし、先日歩いた仙ヶ岳から野登山への仙鶏尾根ほどでは ないもののアップダウンがあり鈴鹿特有のザレた道や岩もあって十分楽しめる山でした。
道中のそこここにイワカガミ、アセビ、シャクナゲ、ショウジョウバカマなどが咲いていました。 それに、まさに 《山笑う》 といわれるように鮮やかな新緑に包まれた山々の姿が すがすがしい気持ちにさせてくれるのがいちばんいいと思います。
春の山から新たな生命力をもらってきたような山行きでした。
by motajii
| 2013-05-13 09:54
| 登山
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