2009年 10月 22日
荒島岳 |
◆荒島岳(あらしまだけ):1,524m 他の山の山行記リストはこちら
◆所在地:福井県大野市勝原
◆山行日:2009年10月22日(木)
◆メンバー:単独行
〔登山コース〕
登山道わきの紅葉
シャクナゲ平から一旦下がり、再び登りにかかります。
全山紅葉した小荒島岳(1186m)
急坂で立ち止まり、息を整えながら振り返ると全山紅葉した小荒島岳の姿が見えました。
このあたりから灌木が増え、カエデやナナカマドなどの紅葉が色鮮やかになります。
各所に設置されているロープ
このあたりからさらに登りがきつくなります。「もちが壁」といわれるところで、階段や鎖、ロープが連続して設置されている急坂を登っていかなければなりません。
登るときには使用することはありませんが、下るときにこのロープが役に立つのです。
稜線から望む白山
もちが壁を抜けて少し緩やかな稜線に出ると白山を望むことができます。
稜線から望む荒島岳山頂部
灌木帯を抜けると笹原に出ます。
写真の黒い帯状のところは笹原の中の登山道です。その先には荒島岳の山頂部が見えてきます。
荒島岳山頂風景
私が山頂に到着したとき、すでに10名ほどの方たちが来ていて、「こんにちは、いらっしゃーい!」と迎えてくれました。私も「こんにちは、いらっしゃいました」と答えて大笑い。
晴天、微風ですがじっとしていると少し寒さを感じます。一同1枚上に羽織って昼食タイムとなりました。
荒島岳の山頂には1等三角点が設置されています。
〔荒島岳山頂着=11:05〕
荒島大権現の真新しい祠
かなり広い荒島岳山頂の一角には、荒島大権現の真新しい祠がありました。2005年になくなって4年、今年地元に人たちの尽力で再建されたとのことです。
また、祠の近くに「首題五萬」「南無阿弥陀仏」と彫られた丸っこい石碑がありました。古来信仰の山だそうですが、神仏混淆のようです。
大野盆地の俯瞰
山頂からはまさに360度の眺望が広がっています。
北に白山、南に能郷白山、そのほか山座は明らかではありませんが、あまたの山並みは雄大です。そして大野盆地を俯瞰したのがこの写真です。
荒島岳山頂から望む白山
山頂から見る白山が素晴らしい。
かなりの遠望になりますが、御前峰や別山などをはっきり見ることができます。
山頂の眺めを満喫した登山者たちは三々五々下山していきます。私も小一時間の山頂滞在で満足した気持ちになり下山することにしました。
〔荒島岳山頂発=12:00〕
シャクナゲ平のナナカマド
帰りは急なもちが壁を下ることになりが、設置されたロープが役立ちます。片手でつかみながら下りれば、もし足を滑らせても大事には至りません。
途中で先に下りて行った6人のグループを追い越させてもらいました。
〔シャクナゲ平=12:40~12:45〕
スキー場のススキ
シャクナゲ平から今朝登ってきたブナの原生林の道です。登りはきつかったですが帰りは周りのブナの木々を眺める余裕があります。
スキー場まで下りてくると真っ白な穂をつけたススキが太陽に輝いていました。
荒島岳は大満足。百名山にふさわしい、いい山でした。
〔登山口着=14:05〕
荒島岳はなかなかタフな山でした。それでもよかったのは、ブナの原生林の中を気持ちよく歩けたことと、この時期の紅葉が目を楽しませてくれたことです。
下の方はまだ青葉が多いようですが高度を上げるに従って黄色や赤の紅葉が増し、あたかもグラデーションをかけたような山でした。
山頂も晴れていて微風、360度の眺望が広がり、加賀の白山もくっきりと望むことができ、達成感と秋山満喫のお土産をもらって荒島岳を後にしました。
◆所在地:福井県大野市勝原
◆山行日:2009年10月22日(木)
◆メンバー:単独行
〔登山コース〕
勝原スキー場登山口―(40分)→リフト終点(休憩5分)―(55分)→湿地状凹地(休憩5分)―(20分) →シャクナゲ平(休憩5分)―(55分)→荒島岳山頂(昼食休憩55分)―(40分)→シャクナゲ平(休憩5分) ―(10分)→湿地状凹地―(45分)→リフト終点―(25分)→勝原スキー場登山口〔コースタイム〕
6時間05分(歩行時間=4時間50分、昼食休憩等=1時間15分)
日本百名山の中の一つ荒島岳。その紅葉を見たいと思い、天気予報を確かめて出かけることにしました。
早起きした甲斐があって3時間かからずに登山口に到着。8時前でしたがもう6台も車が来ていました。福井ナンバーの車もありますが、何と札幌、袖ヶ浦、大阪ナンバーもあります。さすが日本百名山ともなると全国区のようです。
荒島岳はなかなか手ごたえのある山です。山と渓谷社の登山ガイドに「体力度=3」とあるように最初から最後まで急登を強いられる山でした。
早起きした甲斐があって3時間かからずに登山口に到着。8時前でしたがもう6台も車が来ていました。福井ナンバーの車もありますが、何と札幌、袖ヶ浦、大阪ナンバーもあります。さすが日本百名山ともなると全国区のようです。
荒島岳はなかなか手ごたえのある山です。山と渓谷社の登山ガイドに「体力度=3」とあるように最初から最後まで急登を強いられる山でした。
勝原(かどはら)スキー場の登山口
カドハラスキー場が荒島岳への登山口。
しゃれたデザインの建物はトイレで、その隣にある電話ボックスのようなところで登山届を書いて出します。
スキー場を登って行くのですが、見た目よりもずっときつい登りです。ゲレンデがこんなに急こう配だとは思いませんでした。
〔登山口発=8:00〕
しゃれたデザインの建物はトイレで、その隣にある電話ボックスのようなところで登山届を書いて出します。
スキー場を登って行くのですが、見た目よりもずっときつい登りです。ゲレンデがこんなに急こう配だとは思いませんでした。
〔登山口発=8:00〕
リフト終点
第1リフトの上部から右に曲がり、上級者用の急斜面だという石がごろごろした道を登ります。
リフト最上部まで登山口から約40分。今は上級者用リフトは廃止され、リフトの大きな滑車がベンチ代りに置かれていました。
ここから灌木帯の中の湿っけた山道に入ります。
〔リフト終点着=8:40~8:45〕
リフト最上部まで登山口から約40分。今は上級者用リフトは廃止され、リフトの大きな滑車がベンチ代りに置かれていました。
ここから灌木帯の中の湿っけた山道に入ります。
〔リフト終点着=8:40~8:45〕
ブナの原生林
灌木帯を少し行くとブナの林に入ります。
木漏れ日がさすブナの原生林の中を気持ちよく歩きます。根元から曲がったブナ、樹幹に穴があいたブナもありますが、どれもたくましく生きている木々です。自然の生命力を分けてもらったような気持ちで歩を進めました。
このブナ林の中のタフな登り道は延々と続きます。湿地状の凹地を過ぎるとさらにこう配がきつくなりました。
シャクナゲ平
木の階段をいくつも登り、やっとのことで先が開けたなと思ったところがシャクナゲ平でした。10m四方ぐらいの広場で、まわりのナナカマドの真っ赤な紅葉が印象的です。
ここから右(西北)へ行くと小荒島岳から中出へ向かうコースで、荒島岳へは左への道をとります。
〔シャクナゲ平 着=10:05〕
シャクナゲ平から望む荒島岳山頂部
シャクナゲ平からは灌木の上に荒島岳の山頂部が見えます。
シャクナゲ平では先客が1人休憩していました。「ここまでくればもう一息ですよね」とお互いに言葉をかわしました。
確かにあとワンピッチですが、実際はここからの登りがさらにきつかったのです。
〔シャクナゲ平 発=10:10〕
木漏れ日がさすブナの原生林の中を気持ちよく歩きます。根元から曲がったブナ、樹幹に穴があいたブナもありますが、どれもたくましく生きている木々です。自然の生命力を分けてもらったような気持ちで歩を進めました。
このブナ林の中のタフな登り道は延々と続きます。湿地状の凹地を過ぎるとさらにこう配がきつくなりました。
シャクナゲ平
ここから右(西北)へ行くと小荒島岳から中出へ向かうコースで、荒島岳へは左への道をとります。
〔シャクナゲ平 着=10:05〕
シャクナゲ平から望む荒島岳山頂部
シャクナゲ平では先客が1人休憩していました。「ここまでくればもう一息ですよね」とお互いに言葉をかわしました。
確かにあとワンピッチですが、実際はここからの登りがさらにきつかったのです。
〔シャクナゲ平 発=10:10〕
全山紅葉した小荒島岳(1186m)
このあたりから灌木が増え、カエデやナナカマドなどの紅葉が色鮮やかになります。
各所に設置されているロープ
登るときには使用することはありませんが、下るときにこのロープが役に立つのです。
稜線から望む白山
稜線から望む荒島岳山頂部
写真の黒い帯状のところは笹原の中の登山道です。その先には荒島岳の山頂部が見えてきます。
荒島岳山頂風景
晴天、微風ですがじっとしていると少し寒さを感じます。一同1枚上に羽織って昼食タイムとなりました。
荒島岳の山頂には1等三角点が設置されています。
〔荒島岳山頂着=11:05〕
荒島大権現の真新しい祠
また、祠の近くに「首題五萬」「南無阿弥陀仏」と彫られた丸っこい石碑がありました。古来信仰の山だそうですが、神仏混淆のようです。
大野盆地の俯瞰
北に白山、南に能郷白山、そのほか山座は明らかではありませんが、あまたの山並みは雄大です。そして大野盆地を俯瞰したのがこの写真です。
荒島岳山頂から望む白山
かなりの遠望になりますが、御前峰や別山などをはっきり見ることができます。
山頂の眺めを満喫した登山者たちは三々五々下山していきます。私も小一時間の山頂滞在で満足した気持ちになり下山することにしました。
〔荒島岳山頂発=12:00〕
シャクナゲ平のナナカマド
途中で先に下りて行った6人のグループを追い越させてもらいました。
〔シャクナゲ平=12:40~12:45〕
スキー場のススキ
スキー場まで下りてくると真っ白な穂をつけたススキが太陽に輝いていました。
荒島岳は大満足。百名山にふさわしい、いい山でした。
〔登山口着=14:05〕
荒島岳はなかなかタフな山でした。それでもよかったのは、ブナの原生林の中を気持ちよく歩けたことと、この時期の紅葉が目を楽しませてくれたことです。
下の方はまだ青葉が多いようですが高度を上げるに従って黄色や赤の紅葉が増し、あたかもグラデーションをかけたような山でした。
山頂も晴れていて微風、360度の眺望が広がり、加賀の白山もくっきりと望むことができ、達成感と秋山満喫のお土産をもらって荒島岳を後にしました。
by motajii
| 2009-10-22 13:10
| 登山
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